エコー・超音波

3Dエコーと4Dエコーの違い:2D・3D・4Dで見えるものを比較

2Dは断面、3Dは立体の静止画、4Dは立体の動画。3Dエコーと4Dエコーの違いを、赤ちゃんの顔で見えるもの・受け方・費用の例・安全性の考え方まで、ひとつの表で比べてわかりやすく解説します。

この記事は一般的な情報であり、医学的なアドバイスではありません。ご自身の妊娠や健診については、主治医や助産師にご相談ください。

3Dエコーと4Dエコーの違いは、「止まっているか、動いているか」です。3Dエコーは赤ちゃんを立体の静止画で映し、4Dエコーはその立体像をリアルタイムで作り続けて、あくびや手の動きを動画で見せます。ふだんの健診で見る白黒の2Dエコーは体の断面を映すもので、発育を確かめるにはこちらが基本です。

2D・3D・4Dの違いを1つの表で

3つのエコーは、同じ超音波の反射を使いながら、見せ方が違います。赤ちゃんの顔に注目して比べると、次のようになります。

2Dエコー 3Dエコー 4Dエコー
映し方 体を薄く切った断面(白黒) 立体の表面(静止画) 立体の表面(動画)
顔で見えるもの 横顔の輪郭、鼻や唇の線 頬のふくらみ、目や口の形 表情の変化、あくびや口の動き
主な場面 妊婦健診で発育を確かめる 健診の一部、または自費の記念撮影 同左
色 白黒 装置が付けた肌色やオレンジ色 同左
わかりやすさ 見方に慣れが必要 ひと目で顔とわかる 動きで表情が伝わる

3D・4Dの色は、装置が表示用に付けたもので、赤ちゃんの実際の肌の色ではありません。

2Dエコー:健診の基本となる断面の画像

2Dエコーは、体を薄く切ったような断面を白黒で映す、いちばん基本のエコーです。厚生労働省のリーフレットにあるように、妊娠初期は赤ちゃんの大きさから妊娠週数を確かめ、その後は発育の状態や胎盤の位置、羊水の量などを見るのに使われます(厚生労働省)。

顔は真横からの断面で、額から鼻、唇、あごのラインが白い線として映ります。ぱっと見て顔とわかりにくいのはこのためで、見方のコツはエコー写真の見方で解説しています。

米国産科婦人科学会(ACOG)は、妊娠中に少なくとも1回、妊娠18〜22週ごろに標準的な超音波検査を受けるべきだとし、必要に応じて3D超音波などの特殊な方法が使われるとしています(ACOG)。

3D・4Dエコー:断面を重ねて立体にする

3Dエコーは、2Dの断面を奥行き方向にもたくさん集め、そのデータから立体の表面を描き起こします。4Dエコーはこの処理をリアルタイムで繰り返すもので、データを取り込みながら高速に3D画像を作れるプローブ(探触子)の登場で可能になりました(臨床婦人科産科 64巻4号, 医学書院)。

立体の表面を作るには、顔のすぐ前に羊水のすき間が必要です。そのため、3D・4Dではきれいに見えるかどうかが、赤ちゃんの向きや手の位置、胎盤の位置に大きく左右されます。顔が見やすい時期は4Dエコーはいつから・いつまで?、エコーの顔と実際の顔の違いは4Dエコーの顔立ちと実際の赤ちゃんをどうぞ。

受け方と費用の例

3D・4Dエコーを見る方法は、大きく2つあります。

  1. 健診のエコーのときに見せてもらう。 3D・4D対応の装置がある病院では、健診の流れで顔を見せてくれることがあります。
  2. 自費の記念撮影として申し込む。 健診とは別枠で、時間をとって撮影します。

自費の場合の料金は施設によって違います。たとえば信州大学医学部附属病院の3Dエコーは自費で6,080円、対象期間中ひとり1回で、カラー画像のプリント3枚を受け取る形です。撮影は臨床検査技師が担当し、発育の状態や性別、異常の有無には答えないと案内されています(信州大学医学部附属病院)。動画データをもらえるか、性別を教えてもらえるかは施設ごとに違うので、予約の前に確認しましょう。

「5Dエコー」という呼び名を見かけることもあります。3D・4Dとの関係は5Dエコーとは?で解説しています。

安全性:記念のためだけのエコーは慎重に

超音波検査は、訓練を受けた医療者が慎重に使えば安全性の高い検査と考えられています。一方で、米国食品医薬品局(FDA)は、超音波には組織をわずかに温める作用があるとして、記念のビデオなど医療目的でない使用はすすめられないとし、医学的に必要な検査の中で記念の画像をもらうのは妥当だとしています(FDA)。米国超音波医学会(AIUM)も、医療目的でないエコーには反対の立場です(AIUM)。

日本の妊婦健診では、超音波検査は妊娠23週までに2回、24〜35週に1回、36週以降に1回が望ましい基準として示されています(厚生労働省)。記念のエコーを受けるかどうか迷ったら、主治医に相談してみましょう。記念エコーの安全性については記念エコーは安全?でも詳しくまとめています。

どのエコー写真でも、生まれた姿を想像できる

2D・3D・4Dのどのエコー写真でも、生まれた姿を想像して楽しむのに使えます。SeeMyBabyは、エコー写真を1枚選ぶと、AIが新生児の姿を想像したポートレートを約1分で描くiPhoneアプリです。くわしくはエコー写真から赤ちゃんの顔を想像する機能のページで紹介しています。

横顔がはっきり映った3D・4Dの写真ほどエコーの面影が残りやすく、2Dの写真ではそのぶん想像の部分が大きくなります。できあがるのはお楽しみの想像図で、顔立ちを当てるものではありません。

出典

パパ・ママからよくある質問

3Dエコーと4Dエコーはどちらがいいですか?

顔の写真を残したいなら3D、表情や動きを見たいなら4Dが向いています。多くの装置は両方に対応しているので、受ける施設で何がもらえるかを確認しましょう。

4Dエコーで異常がわかりますか?

記念撮影として行う3D・4Dエコーでは、発育や異常の有無には答えないとしている施設があります。赤ちゃんの発育は、ふだんの妊婦健診で確認するものです。

3D・4Dエコーの料金はいくらですか?

施設によって違い、自費になることが多いです。一例として、信州大学医学部附属病院の3Dエコーは6,080円です。

2Dのエコー写真でも顔はわかりますか?

横顔の断面なら、額や鼻、唇の線がわかります。立体的な顔を見たい場合は、3D・4Dが向いています。

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Sarina GomezSeeMyBaby 編集者

Sarina Gomez(サリナ・ゴメス)はSeeMyBaby編集チームのペンネームです。

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